会長挨拶


水煙会会長の就任にあたって

 

水煙会会長 小林 一美

 

(昭和52年入学、56年修士入学)

 

 

このたび、6月の通常総会で会長を仰せつかった小林一美です。山梨県出身で卒業後は横浜市役所に勤めておりました。よろしくお願いいたします。

関東大震災の2年後、1925年、横浜高等工業学校に建築学科が増設されました。港都横浜復興のため経済界はじめ横浜市挙げての要請が契機でした。その後、1971年に水煙会が発足します。これまで有為なる人材を輩出し多くの足跡を残してきた母校の歴史的な重みを考えると、甚だ心許ないところでありますが、皆様のご協力をいただきながらその務めを果たしてまいります。

水煙会の活動については、宇都宮前会長をはじめ先輩方のご努力、また学業の傍らご支援をいただいている先生方、そして献身的な事務局員の奮闘により、これまで、名簿の充実(入学年次を基本に在校生も正会員としたことなど)、単信の発信、ホームページの運営、会報の発行等、コロナ禍をはさみながらもその基盤づくりが進められてきました。今後も、これを引き継ぎ、発足当初の思いも大事にしながら、会員の皆様の交流・親睦とともに幅広い活動が促進できるよう努力してまいります。

思うに、私自身学生時代にこの水煙会という名称や会報表紙一面のモノトーン写真をみて、とても建築学科らしい会だなと思った記憶があります。同窓誌ならではの逸話や苦労話がご本人から直接語られるとともに、学科の歴史、多様な就職先、先輩方の活躍を窺い知ることができます。とても興味深く、会としての意義や有難みを感ずるものです。

会報誌に象徴されるようなまさに建築学科らしい多様性とダイナミズムを大事にしながら、同窓会としての機能を高めていければと思います。在校生には気づきや実社会への展望を拓き、大学の先生方や卒業生間での交流を通して、自らの立ち位置の確認や切磋琢磨していく機会とするなど、共通の基盤をもつ仲間であるからこその意義ある集まりとしていきたい。特に、在校生の皆さんに、刺激を与え、OBOGの息ぶきを感じてもらえるような取組にも力を入れられればと思います。

折しも2025年は、中村順平先生が教鞭をとられてから当建築学科は100周年を迎えます。大学としても何らかの取組を行うかと思いますが、水煙会としてもこの節目を十分意識した活動を進めてまいります。

 どうぞ、これまでにも増して「水煙会」に関心をもっていただき、会の発展に向けたご意見、ご支援をお願いします。

 

 

※歴代会長の皆様(敬称略)

 

吉原慎一郎(S4)・田口武一(S7)・長井善三郎(S12)・小岩井直利(S25)・関口欣也(S31)・服部範二(S34)・長崎駿二郎(S41)・宇都宮啓史(S4951院修了)

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